トラジャー

いつも行ってるやなか珈琲店の小室スペシャルの品切れが続いているので、仕方なく新たな運命の出会いを求めて彷徨っている。そんな大げさなもんでもないが、朝起きたときと夜帰ったとき、ホッと一息つきたいだけなのだ。とはいえ、そんなに出歩いてる時間もないので近場で済まそうということで新宿のヤマモトコーヒー店へ。以前、kazuyayayaさんが紹介していたので行ってみたいと思ってた店だった。豆はもちろん、ホーローやらステンレスやらのポットがズラリと並んでいる。ずっと眺めてても飽きない道具としての美しさがある。独特の曲線を目でなぞる。心はショーウィンドウのトランペットを眺めてる黒人少年だ。いかんいかんと思い豆を選ぶ。やなか珈琲店ではブラジルものをチョイスすることが多かったのだが、今回はインドネシアスラウェシ島産の「トラジャー」をチョイス。

お店の雰囲気がそのまんま醸し出されてるパッケージがいい。ペーパードリップ用に挽いてもらった。

かなりスッキリとした苦味がある。香りはそれほど強くないけど飲んだ後に口の中と腹の中にモワっと来た。

冬が始まるよ


11月に入って急に寒くなってきた。腰から肩まで全体的に筋肉に張りが出てきて、いよいよまた針を打たないといけないレベルになってきたなぁという昨今。着るものがない、という状況に陥ってしまったことにはたと気がつく。最近はある程度ちゃんとした格好を要求される場面も多いので、少しずつ着るものを入れ替えている真っ最中だ。今日は自転車で表参道。土日の渋谷〜青山は殺人的な混み方をしているので裏道を通る。国立競技場ではナビスコカップの決勝があったので、ナビスコのお菓子の袋をぶら下げたレプリカユニフォームの人々が裏道にもゾロゾロ。帰りに寄り道してよく通る路地裏にある「Denime」へ。とくに買う気もなかったんだけど、最近店舗が移動したので覗いてみた。そこでセーター……、というかダブルフェイスという分厚いニット地のロンTを衝動買い。柔らかくて気持ちいい素材、シンプルなデザインがとてもいい。とても暖かいので若い頃に比べて身体の冷えがきついお年頃にはありがたい。

秋の音

fusik-『sunset dance』

先日、友人の勧めでBLUE NOTEのコンピを3枚買って(1枚500円のセール品)、寝る前に聞いたりしてかなり気持ちよく秋の夜長を過ごしている。テーマ別のコンピで「relaxin'」「evening」「smokin'」という分類も気が利いててよかった。で、現行のダンスミュージックにおけるジャズっぽいものを探してみたところ、ちょうどいいのにめぐり合えた。i-depのサックスと井上薫のユニットfusikのアルバムだ。多彩なリズムにサックスとギターが絡んで、アーバンな空気感と土着っぽい匂いと過ぎ去った夏をハウスミュージックに落とし込んでいる。切なくて最高に気持ちいい。

路地裏ナイトクルージング


深夜のバイク便はちょっと値が張るので、最近サボりがちなサイクリングをかねて渋谷区から杉並区まで行ってみた。夜の幹線道路は道路工事なんかをやったりしていて、自転車で通るにはリスクが高い。そんなわけで裏道をつかってみる。対向車も追い抜く車も歩行者もいない。街灯が照らすのは寝静まった住宅街。自分のペース、自分のコースで気持ちよく走れる。スピードはさほどでないけど、起伏に対応するだけのギアはしっかり装備してるクロスバイクはこういうところを走るとき、最高にフィットしてるなと感じる。軽めのギアで常に足を回転させながら、ゆっくりと走る。ちょっと汗ばんできた身体を秋の乾いた風でクールダウンさせながら、1時間だらだらと漕いで届け物完了&帰宅。自転車は今の時期が最高に気持ちいいかもしれない。

24シーズン6


前回のシーズン5でも石油利権とテロとホワイトハウスのずぶずぶな関係を濃密なサスペンスに仕立て上げ、大どんでん返しなラストで見事に溜飲を下げた『24』。そこからどうやって次の話に繋げていくのかと思ったら……(以下ネタバレ注意)。

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ホテル

ホテルに長居して仕事するってことが多かったのだけれど、今回某チェーン系ホテルに泊まってみたら非常に居心地がよくてやみつきになりそうだった。郊外の安モーテルやダウンタウンのホテルもスリルやハプニングがあっていいんだけど、朝はスタバが開いててて、近くに遅くまでやってるファーストフードやコンビニがあるというのは非常にいい。そしてロビーで流れるBGMなんてのも粋な80sでよかった。

PETER CETERA - 「GLORY OF LOVE」

TAVARES - 「HEAVEN MUST BE MISSING AN ANGEL」

『ベストキッド2』のテーマ曲(GLORY OF LOVEのことね。動画参照)が流れてきたときは思わず泣きそうになったよ。日本のホテルでこのへんがサラッと流れてたというのはちょっと記憶にない。気にならないぐらいの音量でうっすら流してるのかもしれないけど。今回のホテルではわりかしBGMが主張してました。以前、たしかイシワタリジュンジがBLOGで書いてて「たしかに」と思って実践しているのが、旅先ではiPodを使わないということ(飛行機の中とかは聞いてるけどね)。なるべく耳や目から勝手に飛び込んでくるものを大事にしたいし、それで一瞬で飛ばされるなんてことも少なくない。カーラジオから流れてきたMAZE feat.Frankie Beverlyの「Happy Feelin's」もよかったなぁ。たとえ知ってる曲でも聞くシチュエーションやタイミングでガラッと印象が変わるもの。そういう瞬間は大事にしたい。

西の果て


♪生きることの 苦しみさえ 消えると言うよ
♪旅立った 人はいるが あまりにも遠い
♪自由なそのカリフォルニア 素晴らしいユートピア
♪心の中に生きる 幻なのか〜

といった具合に西方浄土なイメージを勝手に抱いていたカリフォルニア。ヨーロッパから来た開拓民が最後にたどりついた黄金郷というイメージ。日本が日出ずる国ならば、カリフォルニアはまさに日沈む国。幻想を膨らませながら仕事の合間を縫ってウェストコーストのビーチに繰り出してみた。あまりの美しさに絶句。ゴミ一つ落ちていない綺麗な砂浜もさることながら、目の前に果てしなく広がる青い海、高い空、白いビーチ。



将来もしも住めるもんならここに住みたいと思った。実際、ビーチのすぐそばに家がズラッと建ってて、老夫婦や親子三世代でテラスでコーヒー飲んでたりしてうらやましすぎる。