ダージリン急行


観てきました、『ダージリン急行』。ウェス・アンダーソンという監督の作品はどれも好きなんだけど、今作も凄くいい。目に飛び込んでくる色彩の豊かさ、ストーリーのしっとりとしたエンタメ度、軽めのギャグ、音楽のチョイス。ほんとにポップ。

ここまでの作品を作り上げるまでの苦労がパンフレットにはしっかりと綴られていて、実に興味深い。インドで列車を丸ごと借り切って、手作業で内装を変えて、運行ダイヤの合間を縫って実際に走らせて撮影したりとかいう話だ。

この映画の舞台はインドなんだけど100パーセントのインドではない。ただウェス・アンダーソンの頭の中は100パーセント投影されているだろう。実際のインドに行ったことがないので分からないが、むしろインドよりもインドっぽく、そして魅力的に描かれているのかもしれない。その世界観から放たれる引力がハンパなく凄い。

パンフにはこんな記述もあった。
「かのマーティン・スコセッシをして『次世代のマーティン・スコセッシは彼だ』と評されるウェス・アンダーソン
納得!