人間の可能性を信じる



時間のない中で花粉と眠気にやられた目をこすりながら
『トゥモローワールド』と『LOSTシーズン2』を観た。
どちらも現実とは微妙に距離のある少し先の未来と
どこかの南の島が舞台という設定。どちらの作品も
希望が絶たれた中で葛藤する人間を描きつつ、
両方とも子どもが鍵となっているのもリンクしてるな。
人間の業の深さをこれでもかと描いてみせる。
希望のない中で何を信じればいいのか分からないとき
何かに思わずすがりたくなる、そんな修羅場が多々出てくる。
両方ともストーリーの裏には宗教というテーマがあるが
『トゥモローワールド』の中で
「信念」と「運命」の対立が語られているんだけど、
これはホント納得するしかないなぁと思った。
十字を切ったあとにマシンガンぶっ放すのも、
アフリカのマフィアが牧師になるのも、
すべては信念と運命の対立が招いた結果だ。
人間は信念にもとづいて行動した結果、運命に翻弄される。
そう考えると、目の前の仕事に追われてる自分が
大きな流れに身を任せることへの恐怖は少し和らいだ。
『LOSTシーズン2』はシーズン1の伏線がとても効いてて
話が雪ダルマ式にどんどん転がってスケールが
大きくなっていくのでグイグイと引っ張られた。