サドル進化論

自転車の本場といえばなんといってもヨーロッパ。
サドルひとつとっても斬新なモノの考え方をしてる。

SELLE SMP社 - イタリア

SELLE SMP社 STRIKEサドルの特徴

1. 前傾姿勢を取った時の前立腺尿道生殖器官、血管への圧迫を効果的に回避することが可能なこれまでにない程大きく抜かれた大胆なフロントノーズデザインを採用しました
2. 大胆な外見と違い、座骨とお尻の筋肉3点で上半身を支えるためすわり心地はいたって自然です
3. 路面からの衝撃を受けやすい尾てい骨へのサドル接触を効果的に防ぐV型形状の後部デザイン
4. タイプは用途に合わせて6種類ご用意致しております 

手のひら程度の幅があるサドル中央部の大胆に開いた溝は他に類を見ないストライクサドルの特徴であり、肛門、前立腺、恥部静脈、陰茎背面動静脈、隠嚢、睾丸、および女性性器に対し荷重圧迫が全くかからない設計となっています。

緻密な設計と人体への影響を最小限に食い止めてくれそうで非常によさげ。
いちいち身体の各部位をリストアップして影響を説明してるのがよい。
実際、イタリアでは自転車で股間を広範囲にわたって痛めている人が多いのか?


で、これがスペイン・バルセロナで設計されると、こうなる。

DUO POWER - スペイン

商品の主な特長

1. ペダリングの邪魔となるフロントノーズ部のない大胆なデザインを採用しました
2. ペダリング時、太もも内側がサドルにすれないのでペダリングが非常にスムースです
3. 邪魔なノーズが無いので前傾したときの前立腺への圧迫を効果的に回避します
4. バイクのコントロール性を損ねない絶妙な長さを持つノーズ形状がGood!

「サドルはなぜあの形じゃないといけないのか?」ということを考えると
たしかに車体のコントロールには必要かもしれないけど
股間的、生殖機能的にはフロントノーズが非常に邪魔。
このバルセロナ生まれのサドルにはコペルニクス的な発想の転換がある。
進化すればするほどフロントノーズを失われていく宿命なのかもしれない。
イタリア的な発想もいいけど、「最初からなけりゃいいんだろ」という非常に
投げっぱなしなスペインっぽい発想も素晴らしい。じつに共感できる。