この夏の10枚【前編】
YOUR SONG IS GOOD『HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! HOT!』
今年の夏はこれとともに明けた。ヤングでロックでトロピカルなステキなアルバム。肩の力が抜けきったおっさんたちの余裕とスキルがなんとも心地よい。
「あいつによろしく」
「ブガルー超特急」
DUB PISTOLS『SPEAKERS AND TWEETERS』
ビッグビート時代から活躍しているUKのユニットなんだけど、最近流行のダブステップには行かず、むしろUKスカの元祖であるスペシャルズに先祖帰りして、おまけにスペシャルズのボーカルであるテリー・ホールまで召還。ダブステップとかグライムなど最先端のダブにイマイチ乗り切れない心を見透かされてしまったかのような程よい退行感。べつに時代の先っぽばかり追いかけなくても、いいものはいい。ロドニーP参加でダブというよりもヒップホップ寄りかも。ちょうど気持ちよく聞けるポイントを絶妙に突いている。ブロンディのカバーもやってて、これもテリー・ホールが気だるく唄う。シングルではPRINS THOMASがremixしてて、これまた素晴らしい。
「GANGSTER」
「RAPTURE」
「PROBLEM IS ...」
黒スーツにサングラスにハット、そして拡声器。ブルース・ブラザーズの美学。
COMMON『FINDING FOREVER』
前作『Be』の延長線上にある温かいこのアルバム、コンセプトは「命は限りあるけど、音楽は永遠である」。「永遠を探して」というタイトルソウルミュージックに根ざした実直な音作り。NEWアルバムを控えたカニエ・ウエストのサウンドプロダクションも冴えまくり。
「The PEOPLE」
「THE GAME」
ともにカニエプロデュース曲。